Hirataのコーポレートガバナンス
当社は、「人技幸献」=Hirataに関わるすべての人を幸福にするとともに、社会に技術で貢献することを目指 しています。これを実現するためには、透明・公正かつ迅速・果断な意思決定を行える経営の体制構築と効果 的な運用が必要不可欠と考え、最重要課題の一つとしてコーポレート・ガバナンスの強化に取り組みます。
基本的な考え方
当社は、世界市場をターゲットにした企業として、その社会的責任を果たすために、コーポレート・ガバナンスを重視した健全かつ効率的な経営活動を推進し、コンプライアンス体制を充実させるとともに、事業競争力を継続的に強化し、企業価値のさらなる向上を図っています。
また、企業は公共性・公益性・社会性を担った存在であるという立場から、当社を取り巻くすべてのステークホルダーの皆さまと円滑な関係を保っていくことが、長期的にも、株主利益の向上につながると考えています。
コーポレート・ガバナンスの変遷
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ガバナンス体制とサマリー
取締役会、任意の委員会、監査役会の運営状況(2021年度)
機関 | 取締役会 | 指名・報酬諮問委員会 | 監査役会 |
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2021年度の開催実績 | 13回 | 10回 | 17回 |
平均出席率:99.3% (取締役および監査役) |
平均出席率:100% (全委員) |
平均出席率:98.5% (監査役) |
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主要テーマ
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主要テーマ
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主要テーマ
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取締役会の実効性評価(2021年度)
当社は、取締役会の実効性の向上を図るため、第三者機関による取締役会の実効性評価を実施し、その評価結果に基づき、取締役会において課題の共有や対応策の議論を行っています。
評価方法 | 第三者機関による取締役および監査役を対象とした無記名方式のアンケートおよび個別インタビュー (個別インタビューは隔年で実施) |
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主な質問項目 | 取締役会の構成・運営・議論・モニタリング機能、取締役のパフォーマンス、取締役・監査役に対する支援体制・トレーニング、任意の委員会の運営など |
参考:2021年度以前の取り組み
中期経営計画の策定、ESG経営・取締役のスキルマトリックスなど改訂コーポレートガバナンス・コードへの対応、内部統制システムの運用状況などのモニタリングといった、重点課題を組み込んだ取締役会議案の年間スケジュールの策定・運用を開始したほか、社外役員へのサポートなど取締役会事務局機能の拡充を実施しました。
2021年度の評価結果と今後の取り組み
主な課題 |
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今後の取り組み |
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上記のほか、指名・報酬諮問委員会に対し、取締役候補者の指名や報酬など従来の諮問事項に加え、取締役会の規模・構成、後継者計画の考え方などについても新たに諮問を行いました。
今後も、実効性評価結果やコーポレートガバナンス・コードの適合状況の分析結果を踏まえ、取締役会の実効性のさらなる向上に向け、継続的な取り組みを進めていきます。
取締役のスキルマトリックス
「持続的な成長の実現」「業務執行の監督」という取締役会の役割を果たすため、当社取締役として必要な主要スキル・経験について「企業経営」「業界知見」「技術・研究開発」「グローバル」「リスクマネジメント」「財務・会計」「ESG」と定義するとともに、バランスの取れた取締役の構成を目指しています。
取締役の選任・解任
指名・報酬諮問委員会
当社は、取締役会の任意の諮問機関として、指名・報酬諮問委員会を設置しています。当委員会の目的は取締役および執行役員の指名・報酬などの重要事項を審議することで、これらの事項に関する客観性および透明性を確保し、コーポレート・ガバナンス体制のより一層の強化を図ることです。当社は、取締役会の任意の諮問機関として、指名・報酬諮問委員会を設置しています。当委員会の目的は取締役および執行役員の指名・報酬などの重要事項を審議することで、これらの事項に関する客観性および透明性を確保し、コーポレート・ガバナンス体制のより一層の強化を図ることです。
委員長:平田雄一郎(代表取締役社長)
委員:小川暁(独立社外取締役)、上田亮子(独立社外取締役)
取締役の選解任
取締役候補者および執行役員の指名については、透明性や公平性を確保するため、独立社外取締役が過半数を占める指名・報酬諮問委員会において候補者選任に関する基準・方針、および候補者選任案を審議し、その審議結果を取締役会へ答申しており、知見・経験・能力・業績評価などを踏まえ、指名・報酬諮問委員会の答申を受けて取締役会において決定します。
監査役候補者の指名については、監査役としての職務を果たす上で必要となる知見・経験・能力を有する人材を監査役候補者として監査役会の同意を得た上で、取締役会の決議により株主総会で提案する監査役候補者を決定します。
取締役および執行役員において、法令・定款・社内規程などに抵触する行為があった場合、心身の故障・能力の欠如などにより職務を適正に遂行することが困難と認められる場合には、指名・報酬諮問委員会の答申を受け取締役会において解任に関する検討を行います。
役員トレーニング、社外役員のサポート体制
取締役、執行役員の就任時に、コンプライアンスを含めた新任役員向け研修の受講機会を提供し、また、就任後も継続的に必要な知識を習得する機会を提供しています。
加えて、社外役員に対しては、当社に関する情報の提供や説明、生産拠点の視察などを通じて、当社への理解を深める取り組みを行っています。また、取締役会開催前の社外役員向け事前ブリーフィングの実施、主要な執行役員、従業員との面談の機会提供など、社外役員の役割を担うためのサポートを行っています。
役員報酬
役員報酬の方針
当社は、役員報酬などについての決定方針を、取締役会において決議しています。主な基本方針としては、以下のとおりです。
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取締役の報酬は、当社の持続的成長と中長期的な企業価値向上を実現するために、インセンティブとして機能する体系とし、役位・職責などに基づく適正な水準とする。
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具体的には、業務執行取締役は、基本報酬に加え、業績連動報酬としての役員賞与および株式報酬により構成し、その割合は概ね「1:0.5:0.3」(業績指標目標達成の場合)を目安として検討する。
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主に監督機能を担う社外取締役については、基本報酬のみとする。
報酬決定のプロセス
取締役に対する個人別の報酬は、取締役会が代表取締役社長に具体的内容の決定を委任しています。
取締役会は、委任した権限が適切に行使されるよう、指名・報酬諮問委員会に個人別の報酬額の原案作成を諮問して、その答申を得るものとし、代表取締役社長は、当該答申の内容に従って決定しています。
業績連動報酬の内容
業績連動報酬のうち賞与は、事業年度ごとの業績向上に対する意識を高めるため、業績指標を反映した現金報酬とし、各事業年度の連結ROEの目標値に対する達成度合いに応じて算出しています。
株式報酬は、取締役が株価の変動による利益・リスクを株主と共有することで、中長期的な業績の向上と企業価値の増大に貢献する意識を高めることを目的に、株式交付信託による株式報酬としています。事業年度ごとに、役位・在任期間に応じたポイントと、決算における評価指標(連結ROE・連結営業利益率)の目標値に対する達成度合いに応じたポイントを付与し、退任時にポイントに相当する株式を交付しています。
業績連動報酬の業績指標とその目標値は、経営環境の変化などに応じて指名・報酬諮問委員会の答申を踏まえ見直しを行います。
役員報酬の構成
役員報酬一覧(2021年度)
役員区分 | 報酬等の総額(千円) | 報酬等の種類別の総額(千円) | 対象となる役員の員数(人) | |||
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基本報酬 | 株式交付信託 | 賞与 | 左記のうち、非金銭報酬等 | |||
取締役(社外取締役を除く) | 255,719 | 164,800 | 36,137 | 54,782 | 36,137 | 6 |
監査役(社外監査役を除く) | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
社外役員 | 78,500 | 78,500 | ー | ー | ー | 8 |
政策保有株式
政策保有の考え方
当社は、取引先企業との中長期的な関係維持、取引拡大を図り、当社の企業価値向上に資する株式のみ保有することを基本方針としています。
政策保有の適否の検証
当社は、取締役会において、基本方針に基づき、保有に伴う便益やリスク、保有継続の可否などについて検証を行っており、保有の合理性が低いと判断された株式については売却の検討を行うこととしています。
政策保有株式に係る議決権行使基準
保有株式に係る議決権については、当社の企業価値向上に資することを前提に、発行会社の持続的成長を判断基準として適切に行使します。