製造技術(半導体関連設備)
現在の仕事内容はなんですか?
私の所属部署では、主にウェーハ搬送装置の生産を行っています。その中で私は、ロードポートという製品の組立、調整、検査、出荷の仕事を担当しています。
仕事の基本は「報連相」とよく言われますが、私もその通りだと思います。製造の仕事は一日中部品に向かって黙々と作業を行うイメージがあるかもしれませんが、上司や同じチームの社員、外部サプライヤーさまとの作業進捗の報告、生産工程の変更などがあればすぐに連絡、作業工程内でトラブルが発生した時の相談など、仕事を円滑に進めるにはコミュニケーションが必要不可欠です。
私は平田機工では中堅社員という立場になり、作業工程の管理も任されるようになりました。お客さまの要望に応えるためにも、日頃から作業者とのコミュニケーションをとることを心がけています。
当社への入社の決め手は?
平田機工を知ったきっかけは、高校時代、進路に迷っていた時に、担任の先生から「熊本で就職するなら平田機工がいいんじゃないか」と助言をいただいたことです。
熊本県内の企業としては大きな会社になりますが、当時の私は平田機工について何も知りませんでした。会社について調べていく中で、様々な分野の製品を製造していてとてもやりがいのありそうな会社だなと感じました。企業説明会に参加した際に、設計から部品製造、組立・検証、生産立ち上げまでの一貫生産を行っていることを知り、学生時代に身に付けた機械加工、製図、3DCAD、シーケンス制御に関する知識を活かせそうだと感じました。
仕事のやりがいはなんですか?
現在、私の所属している半導体機器製造部門では、高まる需要の中、過去の実績を大きく上回る生産台数を目標に日々チームメンバーと協力して業務を行っています。
一緒に働くチームのメンバーは比較的若い社員ばかりですが、工場レイアウトの変更検討や生産工程の見直しなど、さまざまな課題にも取り組んでいます。対処する課題は難しい内容も多いですが、年齢が近いこともありチームのメンバーとは意見を交わしやすい関係です。増産に向けて計画し、実行する…その繰り返しの中で、生産台数が思うように向上しなかったり、逆に想定を超える効率化ができたりと、一喜一憂することも多いですが、トライアンドエラーを通じ着実に問題の解決につながっていると感じています。このようなプロセスを経て、生産台数という目に見える目標を達成したときは大きなやりがいを感じます。
成長を感じた瞬間とその時のエピソードを教えてください。
新人教育を行う際、未経験者に組立や調整、検査作業を「分かりやすく教える」ことに苦労しました。
そのため私は、自分が培った技術をできるだけ100%伝えられるように、当時の課の課長や主任からアドバイスをもらいながら、作業マニュアルの作成や教育方法の改善などに取り組みました。それにより、今では私が不在の時には後輩たちに仕事を任せることができています。人に教えることで私自身もチームとしても成長できたと思います。
今後の目標を教えてください。
量産製品を製造するにあたって私が一番重要だと思うことは、誰がつくっても同じ品質のものができることだと考えています。
そのためには、正確な作業マニュアルと的確な作業指導が必要です。仕事を全て口頭で教えるには、時間と労力がとてもかかります。しかし、正確な作業マニュアルがあれば新人教育の負担が大幅に減ります。また、教える人によっての教育方法のばらつき(知識の偏りや作業手順などの相違)も減らせます。なので、現在は普段の仕事の合間に、この作業マニュアルの作成を行っています。今後に向けてもっと力を入れていきたい案件です。
また、OJTを行う中でさまざまな企業や年代の方と仕事をしてきましたが、グループ会社であるHirata TSUSHO(Shanghai)Co., Ltd.(中国)とHirata FA Engineering (M)Sdn. Bhd.(マレーシア)の作業者に組立教育を行ったときは、言葉の壁にとても苦労しました。学生時代にもっと語学勉強をやっておけばとつくづく思いました。その経験から、英語の勉強も頑張りたいと考えています。
休日のリフレッシュ方法はなんですか?
仕事中はほとんどの時間をクリーンルームで過ごしているため、休日はキャンプ、釣り、ツーリングなどアウトドアの活動を楽しんでいます。
社会人になったからこそ趣味にかけられる時間は少なくなりましたが、お金は増えました。日頃頑張った自分へのご褒美として、新しい道具を買いそろえることもリフレッシュになっています。
※各社員の所属、インタビューの内容などは取材当時のものです。