開発(産業用ロボット)
現在の仕事内容はなんですか?
産業用ロボットおよび、周辺装置のメカの開発業務を担当しています。開発業務と一言で言っても、他社ロボットの調査から顧客ニーズの収集、機構の構想、主要部品の選定、技術計算、詳細設計、組み立て後の評価、進捗の管理など、多岐にわたります。
特に進捗管理は重要で、開発プロジェクトによっては製品発売までに2年を要するなど、開発期間が長期になることもあります。一つのトラブルで大幅に遅延が発生してしまうことがあるので、進捗管理を日々徹底して行っています。
また、いったんものづくりの工程に入ると、その後トラブルが発生した際の手戻りが大きくなってしまいます。手戻りを避けるためにも、設計段階で十分につくり込み、デザインレビューを実施して設計内容や状況を共有することにより、周りからの助言を得ながら進めるよう常に心がけています。
当社への入社の決め手は?
初めて平田機工について知ったのは、高専時代に参加した職場見学でした。実際に、工場内で動く立ち上げ中の生産設備や、部品を製作している加工機等などを見て、その規模の大きさに衝撃を感じたのを覚えています。
大学時代も車両制御に関する研究をしており、自動車も好きだったため、就職活動時は漠然と自動車関連の会社を検討していました。就職活動を始めた頃は県外の某自動車メーカーへの就職を考えていましたが、エンジンやトランスミッションなどの車の主要部品をつくる設備をつくっていることや、客先だけでなく、関連会社も海外にあり、海外での仕事も経験できるということから、最終的には平田機工に入社を決めました。
また、これまでに住み慣れた地元熊本で働けるということも魅力の一つで、大きな決め手になったと思います。
仕事のやりがいはなんですか?
現在は、主に標準ロボットの機械設計を担当しています。学生時代は制御工学を専攻し、車両の姿勢制御について研究しました。機械設計は入社するまで経験がなく、図面の読み方もわからないまま、常に勉強しながら業務を進めてきました。
機械設計業務では、PCの中だけでモデルを動かしながら設計します。設計完了後、実際に自分が設計したロボットが形になって出来上がったときは達成感とやりがいを感じます。さらに、そのロボットが製品の一部として装置の中に組み込まれ、最終的に完成した製品がお客さまのところに無事出荷されたときは、心配もありますが、大きな達成感を得られます。
うまくいくことばかりではありませんが、常に新しい技術に興味を持ち、それらを取り込みながら、今後も業務に努めていければと思っています。
成長を感じた瞬間とその時のエピソードを教えてください。
当社初の垂直多関節ロボットを、機械設計担当者として開発、リリースできたときは、成長とともに、大きな喜びを感じた瞬間でした。
プロジェクト開始当時の私は、機械設計の経験も少ない中での専任で、検討項目が多く、とても苦労したのを覚えています。開発を進める中で私自身が心掛けていたことは、社内のスキルを持った人たちを巻き込むことでした。加工や設計について、自分一人では解決できなかったことも、その道のプロの人に助言を求めることで、課題を解決できるだけでなく新たなアイデアが出て、より良いものになっていきました。これは、現在も同じで、できるだけ周囲を巻き込み、課題解決に努めるようにしています。
今後の目標を教えてください。
現在、一人では担当できない開発規模の大きな案件に対して、開発期間の短縮や品質の高さを求められています。そのため、チームとしての生産性の向上が必要だと考えています。
これまでは、自身のスキルアップを重視しロボット開発業務を担当してきましたが、これまでに培ってきた設計スキルを同じ部署のメンバーに共有し、チームとしての生産性を向上させていきたいと考えています。
また、私は海外関係会社での業務にも興味があるため、機会があれば海外業務に挑戦し、自身のスキルアップにも継続して取り組んでいきたいと思っています。
休日のリフレッシュ方法はなんですか?
有給休暇を使って長めの休暇を取り、家族旅行に行っています。観光地巡りももちろん良いですが、少し良いホテルに泊まり、観光地巡りなどは最小限にして、ホテル内でゆっくり過ごすのが良いリフレッシュになっています。
※各社員の所属、インタビューの内容などは取材当時のものです。