調達

現在の仕事内容はなんですか?

私は主に装置を構成する部品の購買を行っています。私の業務の中で特に重要なことは、原価低減を目的としたコストダウンの推進と、生産計画に基づいた部材の調達です。これを実現するために、QCD(Quality(品質)、Cost(費用)、Delivery(納期))の観点から競争力のある部品を継続的かつ安定的に調達することを目指しています。具体的には、価格交渉から発注・納品のフォローまで一貫して担当しており、これらの業務を遂行するには多くの人々との協力が欠かせません。サプライヤーさまとの調整はもちろん、設計部門や品質保証部門など社内の関係部署とも密にコミュニケーションを取りながら業務を促進しています。
また、購買業務だけでなく、次期基幹システムの導入プロジェクトやサステナビリティ活動(サプライチェーンワーキンググループ)といった、複数部門が横断するプロジェクトにも参加しており、幅広い業務に携わっています。

当社への入社の決め手は?

熊本への帰郷を決意したきっかけは熊本地震です。地震発生時、私は東海地方に住んでおり、被災した両親へのフォローがうまくできなかった自分に対して強い憤りを感じました。この経験が後押しとなり、熊本に戻ることを決意しました。
転職活動中、転職サイトに登録し、熊本にある企業を調査していたところ、平田機工という会社を知りました。調べてみると、当社は世界有数の自動車メーカーや半導体メーカーと取引しており、熊本にこのような大企業が存在するとは思ってもみませんでした。知り合いが勤めていたため話を聞くと、福利厚生や職場の風通しが良く、未来志向の企業文化であることが分かりました。
また、面接では、人事や役員の方から「高卒でも成果に応じた昇格の可能性がある」と説明され、ここで頑張りたいという気持ちが強まりました。これらの要素が、私が平田機工に入社する決め手となりました。

仕事のやりがいはなんですか?

全社の購買に携わることで、個別の部署だけでなく会社全体の状況を理解できる点は魅力だと感じています。状況を踏まえ、適切なサプライヤーさまを選定し、Quality(品質)、Cost(価格)、Delivery(納期)を守ることができたときは、自分の努力が実を結んだと実感できます。
また、サプライヤーさまだけでなく、設計や製造など社内の各部署と連携することでコストダウンが達成できたときには、チーム全体の成果を感じ、充実感が増します。QCDの各目標を達成するためには、チームでの協力やコミュニケーションが不可欠であり、業務に真剣に向き合うことで人間関係を築く喜びも得ることもできます。
さらに、自分が手配した部品が装置として完成した瞬間には、達成感があり、自分の役割を再確認する重要な機会となります。

成長を感じた瞬間とその時のエピソードを教えてください。

以前はお取引が難しかったサプライヤーさまや要求部門との交渉をスムーズに進められ、こちらが望む条件で契約を結べたときに購買担当者としての成長を感じます。また、製品の生産方法やお客さまが求める仕様を理解できるようになり、こちらから提案できるようになったことで、互いの信頼関係や協力関係が構築でき、サプライヤーさまや要求部門からの協力、先行情報提供が得やすくなり、自分自身の成長にプラスになっていると感じています。
さらに、サプライヤーさまや要求部門と情報交換を重ねていくことで、徐々にですが市場動向やトレンドを理解し、価格変動や必要とする納期を察知できるようになりました。それによって適切なタイミングでの発注や調達につながっていると感じています。
他にも、新しい管理システムやツールを習得し応用することで業務の効率化を実現できたときは、技術的な成長を感じます。

今後の目標を教えてください。

今以上に購買業務に関連する法律や規制、調達を行うために必要な専門知識を高め、より最適な意思決定ができようになることです。また、新しい管理システムやデジタル変換に関する技術を取り入れ、より業務の効率化やデータ分析能力を向上させることを目指します。
コミュニケーションについては、要求部門やサプライヤーさまとの定期的な打ち合わせを実施し技術習得や改善提案等の意見交換を行っていくことで、パートナーシップを強化し、双方にとっての利益を追求します。また、部内では、チーム内の協力体制を強化し、必要に応じてリーダーシップを発揮することを目指し、プロジェクト管理面やメンタル面で他のメンバーの成長を支援できるようになることを目指します。
購買先については、グローバルな視点で東南アジアなどからの安定的な供給網を目指します。

休日のリフレッシュ方法はなんですか?

熊本県には豊かな自然が多いですが、その中でも阿蘇山を訪れることが多いです。私の趣味は写真撮影と車の運転なので、阿蘇山では壮大なカルデラや四季折々の風景を撮りつつ解放感あるカルデラをドライブしています。また、阿蘇には数多くの温泉があり、特に黒川温泉は風情ある宿や共同浴場が魅力的です。ドライブを楽しんだ後に黒川温泉に入ることで、心身ともにリフレッシュしています。

※各社員の所属、インタビューの内容などは取材当時のものです。