知的財産
現在の仕事内容はなんですか?
私は当社の知的財産権を管理する部門に所属し、主に特許に関する業務に携わっています。具体的には、特許調査や出願書類の作成、拒絶理由通知への対応、登録後の維持要否の確認、出願および維持要否に関する社内審査などを行い、知的財産権の面から事業部(直接部門)をサポートしています。業務では、特許に関する知識やスキルのほか、当社の技術や他社の特許の内容を正しく理解する力、出願書類の作成や会議での説明の際に技術の内容をわかりやすく伝える能力などが求められます。
当社の技術を知的財産権で守り、また他社の知的財産権を侵害して訴訟に発展することを未然に防ぐことで、会社の企業価値・信頼性の向上に貢献しています。
当社への入社の決め手は?
就職活動を始めた際、方針が定まらず悩んでいた矢先に東日本大震災が発生しました。私は熊本で暮らしていたため直接的な影響はなかったものの、連日のニュースや映像に衝撃を受け、就職後も地元熊本に留まりたいと強く思うようになりました。そのタイミングで、当社の会社説明会が開催されました。そして、地元に根ざしながらも世界に進出している企業であることに魅力を感じました。
また、生産システムという、普段目にすることのない分野で、人々の生活を支える事業に興味を持ち、入社を希望するようになりました。地元に貢献しつつ、グローバルな視野を持つ企業で働くことで、地域社会への貢献と自身の成長を両立させることができると確信し、それが入社の決め手となりました。
仕事のやりがいはなんですか?
特許の出願書類を作成する際には、当社にとってより有益な特許の取得となることを意識して取り組んでいます。
特許は企業の競争力を高めるための大切な資産であるため、当社の技術内容をそのまま記載するのではなく、より広い範囲で権利化できるような出願書類を作成するよう工夫しています。そのためには、不要な情報を削除し、必要な技術の本質部分を深く理解し様々な可能性を考慮して出願書類を作成する必要があります。特許の出願が無事完了し、審査の結果がこちらの望む形で権利化できたときには、大きな達成感とやりがいを感じます。
今後も、特許に関する業務を通じて、企業の成長を支え、より有益な特許を取得できるよう努力し続けていきたいと考えています。
成長を感じた瞬間とその時のエピソードを教えてください。
入社後数年間、設計・製造の部署で経験を積んだ後に現在の部署に異動しました。現在の部署で技術者からの相談に対応する際に、以前の部署での経験が非常に役立っています。以前の部署で図面や3D設計データ、実際の装置に触れていた経験と現在の部署での知的財産権に関する知識と経験が融合しより良いサポートができたときに、自身の成長を実感しました。実際に、技術者から知的財産権に関する相談をいただいた際には、問題解決のための提案を行い、その提案が実際の装置に採用され特許出願へとつながりました。
このような成果を上げられたのは、両部署での経験を活かした結果だと思っています。今後も、設計・製造の部署での経験を基に知的財産権に関わる業務に携わり、さらなる成長を目指していきたいと考えています。
今後の目標を教えてください。
また実際の業務として、これまでの特許調査や特許出願業務は、主に事業部(直接部門)からの依頼に応じて対応してきましたが、今後はより積極的なサポートを行う方針です。例えば、装置の構想段階や開発段階など、早期の段階で知的財産の面からサポートしていくことで、他社特許の権利化の妨げとなる特許の出願や出願件数の増加などにつながり、当社の特許の質・件数の向上に寄与できると考えています。
今後も専門性をさらに高め、より価値あるサポートを提供していきたいと思っています。
休日のリフレッシュ方法はなんですか?
程よい疲労感が得られること、トレーニングの重量や回数を増やしていくことが、継続のモチベーションの源になっています。
また、日頃から運動することで、食べ過ぎた際や飲み過ぎた際の罪悪感を軽減することもできます。
※各社員の所属、インタビューの内容などは取材当時のものです。