開発(搬送装置)
現在の仕事内容はなんですか?
半導体関連部門において、新規装置の設計に携わっています。
設計業務では、まずお客さまの要望する装置の仕様を確認します。仕様の中で未知なものや重要なポイントとなる機構や機能については、設計計算や解析などを行い、その機能が仕様を満たせているのかどうかを確認し、場合によっては実験機を製作して実機検証を行います(要素設計)。機能や機構について仕様を満たす見込みが立ったら、装置の外形、大まかな機器の配置などを記載した装置概略図面を作成し、それをもとに概略見積りを作成します。その後受注が決まったら、納期をもとに設計スケジュールを策定し、装置の詳細設計を行います。最終的には部品図面や組立図面の作図・出図、その他チェックリストや検査表といった提出資料関連の準備をします。
以上が設計業務の大まかな仕事の流れになりますが、設計の合間合間にデザインレビューを実施し、より多くの人の意見を取り入れながら、より良い装置になるようにフィードバックを行うことも重要な仕事です。
当社への入社の決め手は?
平田機工の本社がある植木町は私の出身地ということもあり、幼い頃より平田機工の青いビルを3号線から見ていました。
当時は「なんの会社なのかな?」と平田機工の事業については知りませんでしたが、中学生の頃平田機工で開催された「ふれあいフェスタ」に参加し工場内を見学した際、男の子の心をくすぐるメカメカしい装置の数々を目の当たりにし、「かっこいいな」「将来つくってみたいな」と感じました。大学では工学系を専攻し、就職活動では地元で就職先を探していたことも重なり、純粋に「つくってみたい」を昔感じさせてくれた平田機工を選びました。
また、採用面接の際も気さくな雰囲気であり、非常に働きやすそうだなと感じたことも入社を決めた理由の一つです。
仕事のやりがいはなんですか?
設計した物・装置が設計通りに組み立てられ、何の問題も発生しないことが確認されたとき、安心感と達成感があり、やりがいを感じられます。
特に私は、新規の装置を設計するにあたり、新たな手法、新たな機器を用いて、「より良い装置」を目指しているときに、設計の楽しさを感じ、一番のやりがいを感じます。過去実績をそのまま採用することで装置の信頼性は上がると思いますが、私としては経営理念にもあるとおり、技術革新に努めるために新たなことへのチャレンジは恐れず続けていきたいと考えています。
もちろん新しいことをするにあたって、設計計算や検証といったバックデータは必要になりますので、ただただ無謀に新しいことをするわけではないですよ(笑)
成長を感じた瞬間とその時のエピソードを教えてください。
新規装置の設計担当を受け持った際、今まで前例がない特殊な装置で、かつお客さまからの仕様も納期も非常に厳しい案件に携わりました。
困難な設計に対して検討を行い、何度も挫折し、「これは無理ですよ」と言いたくなる気持ちをどうにか踏ん張り完成までこぎつけたとき、精神的な成長を実感できました。それ以降、ちょっとやそっとの困難では、「どうにかなる!」の精神で前向きな仕事ができるようになったと感じます。もう一度過去に戻って同じ経験をしろと言われても正直遠慮したくなるような経験でしたが、あの経験があったからこそ精神的に一回り強くなったのかなと思います。
これからも困難な問題に対しては、前向きに立ち向かっていく姿勢で取り組みたいです。
今後の目標を教えてください。
今後も機械設計の仕事をしていきたいと思っていますが、今までは機械設計を担っているということで、機械設計の分野のみで物事を考えることが多かったように感じます。
今後は機械設計の範囲だけでなく、装置の組立方法はもちろん、部品の加工性、加工方法、機器の入手性、電気系統、制御系統、出荷後の搬入搬出、現地据付、据付場所でのメンテナンス性を設計時点でトータルに検討して、さまざまな角度から装置の品質を向上させることが当面の目標です。目標を達成するためには、他部門の知識や経験が必要になりますし、特に制御関連は専門の知識が必要になってきますので、少しずつこっそり勉強中です。
これからも担当領域以外の内容にも積極的に関りを持ち、さまざまな経験と知識を吸収していきたいと思っています。
休日のリフレッシュ方法はなんですか?
以前の自分では考えもしなかったですが、働き始めてから観葉植物を育て始めました。
植物としては多肉系の植物を育てており、植物を育て始めたことがきっかけで色々な観葉植物について調べるようになりました。その際に気付いたのですが、意外にも植物関連のイベントが各地で開催されており、そういったイベントに赴くのが休日の楽しみです。徐々に成長する植物を見るのも観葉植物を育てる楽しさの一つですね。
※各社員の所属、インタビューの内容などは取材当時のものです。