Hirataものづくり用語集

当社の事業をより理解していただくための用語集です。

Hirata用語

活人倍力
かつじんばいりょく
当社の造語であり、基本理念です。設備の自動化によって人を減らす「省人省力」ではなく、付加価値の低い仕事は機械にまかせ、人はより付加価値の高い仕事につくことで、人を活かすことが可能になるという考え方です。
セイムコレクト
せいむこれくと
当社の生産効率についての基本的な考えのひとつで、複雑な要素の中から同じものを選び整理することで効率向上を図るものです。
一貫生産体制
いっかんせいさんたいせい
開発・提案から設計、部品製造、組立・検証、生産立ち上げ、保守・サービスまで一貫して対応する体制のことをいいます。
当社はグループ内で一貫生産体制を構築しています。
試運転
しうんてん
当社の強みのひとつで、巨大な組立ラインでも、お客さまへの出荷前に当社工場内で設備全体の試運転を行い、実際の動作を確認することができます。
フリーダムシステム
ふりーだむしすてむ
作業者である人を尊重し、人の能力を活かすという概念をとりいれたシステムのことをいいます。
その事例としてフリーフローコンベヤが上げられ、作業者の判断でパレットを止めたり流したりできるので作業がしやすく、品質、生産性の向上につながります。また、停滞しているパレットの数で作業の進捗状況が見えるため、おのずと作業意欲が促されます。
ACSコンセプト
エーシーエスこんせぷと
当社が独自に生み出した設計思想でありAssembly Cell Systemの略です。 以前の自動車関連エンジン組立ラインなどは複数の工程でそれぞれ違う装置が使われていました。
その機能、動作を共通化し、各工程で同じ装置を使えるようにすることで、汎用性の高いライン設計を可能とし、品種切替に対する柔軟性、省スペース、メンテナンスの容易さなど、生産効率の向上を実現しました。既に日米の大手自動車メーカー各社に導入いただいております。

ACSコンセプトの詳細はこちら
ACS-Cシリーズ
エーシーエス−シーしりーず
ACSコンセプトに基づいてつくられた自動車部品組立ロボットシステムです。生産量や品種の変更にも対応できる柔軟さを維持しながらコンパクト化を実現しました。

自動車関連用語

パワートレイン
ぱわーとれいん
動力伝達装置のことで、エンジンで発生した動力を車輪まで伝える部分すべてを総称していいます。具体的にはエンジン、トランスミッションなどです。
クランクシャフト
くらんくしゃふと
エンジンの構成部品のひとつで、ピストンの上下運動を回転運動に変えます。
ピストン
ぴすとん
エンジンの構成部品のひとつで、円柱状の形をしています。筒状のシリンダー内を往復しながら、吸入・圧縮・燃焼・排気を繰り返し、動力をクランクシャフトに伝えます。
シリンダー
しりんだー
筒状の構造をしたピストンを受けるエンジン構成部品です。
エンジン上部にシリンダーヘッドがあり、その下にシリンダーブロックが位置し、ピストン動作により燃料を燃焼させる機関です。
オイルパン
おいるぱん
エンジンの構成部品のひとつで、シリンダーブロックの下に位置し、エンジンオイルを溜めておくものです。形状がフライパンに似ているため、オイルパンと言われます。
ステムシール
すてむしーる
シリンダーヘッド内のバルブ上部に組み付けられる指先ほどの小さな部品です。エンジンオイルがバルブを伝って燃焼室内に流入するの防ぐためのものです。
バルブ
ばるぶ
エンジンのシリンダーヘッドに搭載され、燃焼室を密閉する部品のひとつです。 吸気と排気のバルブがあり、吸気行程で開き、燃焼室にガソリンと空気の混合ガスを吸入し、排気行程で開いて燃焼済みのガスを排出します。
リテーナ・コッター
りてーな・こったー
リテーナとコッターの2つの部品からなり、バルブやベアリング、オイルシールなどが外れないように保持するもののことです。
スパークプラグ
すぱーくぷらぐ
エンジン内に圧縮されたミスト上の燃料に火花を飛ばし、点火する役割があります。
コネクティングロッド
こねくてぃんぐろっど
ピストンとクランクシャフトをつなぎ、ピストンの上下往復運動をクランクシャフトの回転運動へと変換させるための棒状の部品です。コンロッドと略されたり、連接棒(れんせつぼう)ともいわれます。
トルクコンバーター
とるくこんばーたー
回転増幅作用を備えた変速機のことであり、トルコンと略されることも多くあります。
リークテスト
りーくてすと
エンジン組立工程における気密性を確認するテストです。
コールドテスト
こーるどてすと
エンジン組立の最終工程で燃料を使用せずにエンジンの性能を確認するテストです。
トランスミッション
とらんすみっしょん
車などの変速装置のことで、効率よくスピードや力を出す役目をします。
CVT
シーブイティー
Continuously Variable Transmissionの略であり、無段変速機のことです。
ハウジング
はうじんぐ
機械の筐体部品のうち装置などを包んで保護する覆いの部品ことです。
クラッチ
くらっち
エンジンの動力を駆動系に伝達、切断する装置のことです。
DCT
ディーシーティー
Dual Clutch Transmissionの略であり、クラッチとギアが奇数段・偶数段の2系統に分かれてており、2系統を交互に繋ぎ変える変速機のことです。
ABS
エービーエス
Antilock Brake Systemの略で、急ブレーキをかけた時にタイヤがロック(回転が止まること)するのを防ぎ、ハンドル操作を可能にします。
ECU
イーシーユー
Engine Control Unitの略であり、エンジン制御装置のことです。
EV
イーブイ
Electric Vehicleのことで、電気自動車のことです。
ハイエンド機
はいえんどき
新技術や高機能・高性能を追求した最上位クラスの製品のことです。
デザインレビュー
でざいんれびゅー
開発における成果物を、複数の人にチェックしてもらう設計審査のことです。

パネル製造装置用語

FPD
エフピーディー
Flat Panel Displayの略で、画面が平面になっているディスプレイ機器のことです。薄型表示装置ともいいます。 液晶、PDP、有機ELなどに用いられます。
基板
きばん
ディスプレイに使われるガラス、樹脂などの板状のパネルのことです。
CRT
シーアールティー
Cathode Ray Tube の略で、ブラウン管を使ったディスプレイ機器(テレビ)のことです。
レジスト(感光剤)
れじすと(かんこうざい)
回路パターンをウェーハや基板に露光するための膜を形成する薬剤です。 これにより露光した際、回路パターンがウェーハに転写されます。
塗布装置(ヘッドコーター)
とふそうち(へっどこーたー)
液晶ディスプレイに使われるガラス基板に対し、当社ではヘッドと呼ばれる塗布用の可動部を移動させて感光剤(レジスト)を塗布する方法を採用しており、この方式は 基板を回転させる方式に比べ、レジストの無駄が少なく大型の基板にも対応できます。
減圧乾燥装置
げんあつかんそうそうち
FPD製造工程で感光剤(レジスト)が塗布された基板を乾燥させる装置です。装置内を減圧下において、低温で乾燥させます。
スタックヒーター
すたっくひーたー
FPD製造工程で感光剤(レジスト)が塗布された基板を乾燥させる装置です。熱したプレートに基板を載せ、加熱して乾燥させます。
オートローダーシステム
おーとろーだーしすてむ
ガラス基板を一時保管しているカセットから基板を一枚ずつ取り出し、各処理装置へ搬送し、処理後カセットへと戻すシステムです。
ベーク
べーく
ガラス基板に薬液を塗布した後、そのガラス基板を乾燥させる装置のことです。
化学強化ガラス
かがくきょうかがらす
化学処理によってガラスの表面強度を向上させたガラスのことです。普通のガラスの5倍以上の強度がある反面、もろく、切断加工などが難しくなります。

半導体用語

ウェーハ
うぇーは
半導体でできた薄い基板のことをいいます。ICチップの製造に使われ、主にシリコン性のものが多いです。
FOUP
フープ
Front Opening Unified Pod の略で、半導体製造装置間でウェーハを搬送する際、ウェーハを収納しておく容器のことです。
FOUP オープナ
フープおーぷな
ウェーハ収納容器(FOUP)を開閉する装置です。
ロードポート
ろーどぽーと
FOUP内のウェーハを半導体製造装置に出し入れする部分の装置のことをいいます。
EFEM
イーフェム
Equipment Front End Moduleの略で、ウェーハの処理を行うプロセス装置の前面にあり、FOUPとプロセス装置間におけるウェーハの受け渡しを行う装置です。
ソーター
そーたー
ウェーハを処理工程ごとなどに仕分けする装置のことです。
アライナ
あらいな
半導体ウェーハの位置決めを行う装置です。
低真空
ていしんくう
100パスカル~100キロパスカルの範囲に相当する真空圧力のことです(JIS規格)。
高真空
こうしんくう
0.1パスカル~10マイクロパスカルの範囲に相当する真空圧力のことです(JIS規格)。
有機EL
ゆうきイーエル
Organic Electro-Luminescence(有機エレクトロルミネッセンス)のことです。有機物自体が発光するため、液晶パネルに必要なバックライトなどの光源は不要です。
ハンドラー
はんどらー
半導体の後工程において、完成したICチップをテストのために搬送容器からテスト装置に移し、装着する装置です。

ロボット用語

スカラ型ロボット
すからがたろぼっと
水平多関節型ロボットのことです。当社は世界に先駆けスカラロボットの商品化を実現しました。
ARM-BASE
アームベース
スカラロボット(水平多関節型ロボット)で、当社製品名です。
直交型ロボット
ちょっこうがたろぼっと
単軸、2軸、3軸など、直交するスライド軸により構成される産業用ロボットです。
ガントリーロボット
がんとりーろぼっと
門型(ガントリー)の構造をしているロボットで、直交型ロボットの別称です。大型で重量物にも対応でき、高精度の安定した作業ができます。
MACHINE-BASE
マシーンベース
直交型ロボットの当社製品名です。高速・高剛性・高耐久性かつメンテナンスフリーを実現しました。
Process-Fit
プロセスフィット
直交型ロボットを組み合わせたロボットで、最大120kgのものを高速高精度にハンドリングでき、大型FPDテレビの組立などに使用しています。

じく
軸とは、運動を直進または回転するときのベクトルの方向のことで、動力を伝達するものです。ロボットでは、この軸の数が多いほど動きがなめらかになり、作業の融通性が利くことになります。
第10世代液晶ガラス
基板搬送ロボット
だい10せだいえきしょうがらす
きばんはんそうろぼっと
第10世代ガラス基板は、約3m四方のサイズのガラスの板で、第10世代液晶ガラス基板搬送ロボットはそれを搬送するためのロボットです。 ガラス基板は大型ですが厚さは1mm未満で非常に割れやすく、それを高速で搬送するためには高度の技術が要求されます。

電子・電気機械器具用語

HDD
エイチディーディー
Hard Disk Driveの略で、ハードディスクの読み取り装置です。

パワーモジュール用語

フラックス
ふらっくす
松ヤニなどの植物性天然樹脂に薬品を加えた液状のものであり、金属表面の酸化膜を化学的に除去、はんだの濡れを良くし、酸化を防ぎます。
マウンター
まうんたー
電子部品をプリント基板に配置する装置のことです。
リフロー炉
りふろーろ
プリント基板上に電子部品を載せてからはんだに熱を加えることをリフロー方式といい、その炉のことです。他の方式として、溶かしたはんだに浸すフロー方式もあります。

搬送設備・自動倉庫関連用語

ラックレスストッカー
らっくれすすとっかー
棚サイズ、間口数の規制がない仕分け・保管・管理を行う設備のことです。 専用ソフトにより生産品のサイズや形状を判別し、スペースを考慮した仕分けを行うので、多品種の生産品がある工場でもスペースを有効に使えます。
スタッカークレーン
すたっかーくれーん
自動倉庫の棚から荷物を出し入れするフォークを持ち、前後の走行機能、上下の昇降機能をもったクレーンのことです。
トレーサビリティ
とれーさびりてぃー
その製品がいつ、どこで、どんなふうにつくられたかなど、対象物の履歴情報が後から追跡確認できることです。

医療・理化学機器関連用語

DNA
ディーエヌエー
Doexyribo Nucleic Acidの略であり、デオキシリボ核酸のことです。
RNA
アールエヌエー
Ribonucleic Acidの略であり、リボ核酸のことです。
検体
けんたい
検査の材料のことです。
細胞走化性
さいぼうそうかせい
細胞が特定の化学物質(薬剤やタンパク質など)を識別し、その濃度勾配に反応して移動する性質のことです。
細胞破砕
さいぼうはさい
DNA、RNA、タンパク質を抽出するために細胞壁や細胞膜を破砕します。
ウェルプレート
うぇるぷれーと
多数のくぼみ(ウェル)のついた平板からなる実験・検査器具のことです。

その他一般用語

アクチュエータ
あくちゅえーた
電気や油圧、空気圧等のエネルギーによって動く機械、装置の総称です。
リードタイム
りーどたいむ
製品を受注してから納品するまでに要する時間のことです。
生産設備
せいさんせつび
製品を造るための機械・設備をいいます。当社は「生産設備を生産する会社」です。
ワーク
わーく
生産設備に流される生産中の顧客製品もしく製品を構成する部品のことをいいます。
パレット
ぱれっと
コンベヤでワークを搬送する時に、ワークに傷がつかないように、また、位置を保持したり、ワークに組みつけられる部品を載せたりするなどの目的で使われる板状の容器や治具のことをいいます。
コンベヤ
こんべや
各種の貨物を連続して運搬する機械の総称です。
フリーフローコンベヤ
ふりーふろーこんべや
ワークが載ったコンベヤ上のパレットを、作業をする間、停止させることができるコンベヤのことをいいます。複数の搬送ローラーを備えたチェーンで駆動するコンベヤで、チェーンを止めることなくトップのローラーに乗ったパレットだけを作業者の判断で止めたり流したりできるため、作業効率、品質、生産性の向上につながります。
ストッパー
すとっぱー
生産ラインのコンベヤ上を流れるワークが載ったパレットを、組立作業などの間、一時的に定位置に停止させておくための装置です。次工程の準備ができるまで停止させておくという使用法もあります。
位置決め
いちぎめ
製品をつくるにあたっては、部品の組み付け、ネジ締めなどを行う際、対象物が正しい位置にある必要があります。対象物を正しい位置に固定することを位置決めといいます。
FMEA
エフエムイーエー
Failure Mode and Effects Analysisの略で、作業工程を構想する段階で起こりうる問題とその原因を予測し、製品品質に与える影響の分析を行い、問題発生を未然に防ぐ事前管理の手法のひとつです。
アルミダイキャストマシン
あるみだいきゃすとましん
金型に溶かした金属を圧入し、精度の高い鋳物を大量に生産できる鋳造機械のことです。
3D-CAD
スリーディーキャド
3次元(X、Y、Z)で描画できるコンピュータ製図のことです。製品の立体形状をわかりやすく表現したり、組立工程確認や動作検証などもできます。
CAE
シーエーイー
Computer Aided Engineeringの略であり、設計や強度や耐熱性などの計算・解析、機能や性能確認のシミュレーションシステムなどを支援するコンピュータシステムのことです。
CAM
キャム
Computer Aided Manufacturingの略であり、コンピュータ支援製造のソフトウェアことです。CADで作成された形状情報をを工作機械に送り、実際の加工を行います。

製品・技術のうつりかわり

インデックステーブル
いんでっくすてーぶる
円形の回転するテーブルのことです。
移載機
いさいき
ある工程から次の工程へワークを搬送する装置のことです。
着脱機
ちゃくだつき
パネルとマスクは、常に組み立てられた状態で搬送され、工程ごとにマスクを取り外して処理をし、再度組付けるという作業を繰り返します。これを自動的に行うのが着脱機です。
当社は、大きさの違うCRTにフレキシブルに対応できたため、世界中の家電メーカーに採用されました。
異形物挿入機
いけいぶつそうにゅうき
プリント基板にコンデンサーやICチップなどのさまざまな形をした電子部品をロボットで挿入する装置のことです。
トリプルコンベヤ(トリプルチェーン)
とりぷるこんべや(とりぷるちぇーん)
コンベヤの搬送ローラーを三重構造にしたことにより、3倍速で搬送できるコンベヤのことです。
メップチェーン
めっぷちぇーん
フリーフローコンベヤの新開発チェーンの名称です。主要取引先のプエルトリコ工場で初めて本格的に使用したことを記念して名づけられました。
アシーコリフト
あしーこりふと
粉粒体をバケットで搬送するコンベヤのことであり、水平・垂直・傾斜など、搬送経路を選ぶことができます。 なお、アシーコリフトはアシーコ社の商標登録であり、一般的にはオーバーラッピング式連続バケットコンベヤ、バケットエレベーターと言われます。